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2011 01,26 22:35 |
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さっむーい!
もうちょっと暖かくなったら旅行行こうかと話していますが、目的地はなかなか暖かくならないと思う。 シズちゃんと臨也さんが旅行に行く話とか読みたいな! 自作以外で←ここ重要 昨日、臨也は来なかったらしい。
部屋の中は朝出た時のままだった。臨也の気まぐれが終ったんだろう。 だったら鍵返せってんだと思うが、もう面倒臭くなったので気にしない事にした。 今日はトムさんとヴァローナと3人で集金に出掛ける。 ヴァローナは見かけによらず腕っぷしが強いから借金の取り立ても自然と過激になる。 まぁ、俺が言えた義理じゃないが。 今日も彼女は大活躍で、言い訳をしている3人の男を一度に相手している。 その間、俺とトムさんは一服する事にした。 「そう言や、静雄もうすぐ誕生日だべ?」 トムさんに言われて思い出した。 「ああ、そうっすね」 「何だ、忘れてたのか?一緒に過ごす彼女とかいないのかよ?」 いない。それには苦笑するしかない。 俺たちの会話を聞いていたのか、ヴァローナは男の胸倉を掴みながら顔だけを向ける。 「先輩の生誕の記念日。日時は?」 生誕って大袈裟だな。 「時間までは分かんねぇけど、28日だ」 「よっし!静雄生誕記念に28日は露西亜寿司に行くか!祝いに奢ってやるよ」 「場所は兎も角として肯定です。年長者は敬意を払って祝うべきです」 祝って貰えるのは嬉しいので、素直に礼を言っておいた。 仕事が終わりマンションに着くとアイツの気配がした。 丁度、階段を降りて来たヤツと鉢合せした形になる。 臨也はあからさまにゲッと顔を歪めたが、それはこっちだってそうだ。 ここにいるって事は、今まで俺の部屋にいたんだろう。 って事は・・・ 「今日の飯は何だ?」 「・・・何で俺がシズちゃんの夕飯作るの」 「ここ最近作ってたじゃねぇか。お前は俺のお袋か」 臨也は声を出して笑う。 「そこで母親なんだ。彼女くらい言いなよね。だから彼女出来ないんだよ」 うるせぇ。彼女いないのは手前だってそうだろ。 コイツの場合、特定の相手を作らないって言った方が正しいのかもしんないけど。 「今日はエビマヨと生春巻き。じゃあね」 そのまま俺の横を通り過ぎようとする臨也の腕を掴む。 「・・・何?」 掴まれた腕を見ながら臨也が言う。不審がるのも仕方ないか。 「お前も食ってけ」 「はぁ!?俺は良いよ」 「良いから食ってけ。夕飯まだなんだろ」 放っておくときっと食わない。 「いや、お腹すいてないし」 お前が腹減る時ってあんのか? 「うるせぇ。一人で食っても美味くねぇんだよ」 臨也は眉を顰めて、俺を睨む。 「俺の作ったものが美味しくないとか有り得ないんだけど!ちょっと口を慎めよ」 俺は『一人で食っても』って言っただけで、コイツの料理については言ってないんだが。 変な所に食いついた臨也が文句を言いながら付いて来るから良いか。 部屋までギャンギャン文句を言いながら付いて来た臨也は仏頂面でローテーブルに着く。 レタスの上に乗った海老マヨが美味そうだ。生春巻きはゆで豚と野菜が巻いてある。 頂きます、と挨拶をしてから箸をつける。 一口、二口食べる俺を臨也はじっと見ている。 何で食わないんだよ。人が食ってるの見てても腹は膨れないぞ。 お前も食えと促そうとする前に、臨也が口を開いた。 「美味しい?」 相変わらず俺を凝視しながら尋ねる。 まあ、ノミ蟲が作ったにしちゃ・・・って言うか普通に美味い。 「ああ」 言葉少なに答えると、臨也は興味をなくしたように視線を外した。 「そ」 短く言うと、漸く箸をつける。その口元は微かに綻んでいた。 コイツとこんな風に飯を食うとは思わなかったけど、その表情が見れたからこう言うのも良いなと思いながら箸を進めた。 PR |
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